【書評】恋に悩める乙女のミカタ! 読む恋愛相談で悩みスッキリ!
こんにちは、アヲノ旗です。
先日、同僚とごはんに行ったのですが、気を負わずに話せるっていいなあと思いました。仕事中は人と話す機会があまりないので、結構参っているんだなあと自覚。
すごく病みやすい性格なので、仕事でも、人と話す機会を積極的に取り入れたい次第です。
さて、今回読んだのはこれ! 桃山商事『生き抜くための恋愛相談』です。
【この本を三行で表すと?】
・恋愛にモヤモヤして疲れてしまった人向け
・アドバイスが優しく辛口ではない(「~しなければいけない」等の断定的な表現は使われていない)
・客観的に相談者の現在地を分析した上での、個々の悩みへのアドバイス
【使えそうポイント】
*玉砕覚悟で告白してダメになってしまう・好きな人と付き合えない
P.32 全面的に承認されるか全面的に拒絶されるか告白という行為をこの究極の二択でとらえてしまう発想を、我々はオールorナッシング思考と呼んでいますが、……
P.34 「全面的な承認か全面的な拒絶か」という、持ち金をすべてぶち込む”大きな賭け”の一発勝負から、「部分的な承認か、部分的な拒否か」という”小さな賭け”を繰り返していくことへの方針転換です。
オールorナッシング思考:全面肯定or全面否定
グラデーション思考:部分肯定or部分否定
・関係を進めるためのリストを作る
「他の人を交えてごはん」…OK
「二人でごはん」…OK
「二人で遊ぶ」…OK
「二人で…」
など、最初から全部受け入れることを要求するのではなく、徐々にステップアップしていく
ステップアップして、「もうここまでいったら恋人でしょ?」ぐらいの関係に育てていく
→告白(「告白していいですか?」って聞いてみるのもアリ)
*結婚するにはベターだと分かっているのに、マトモな人を恋愛感情で見られない
P.64 マトモな人とのデート、直前でイヤになるのはなぜ?
P.71 積極的に関与することで多様な反応や感情を引き出すということです。その結果として、ひとりの人間としてのマトモさんの個性が見えてくるはずです。
結婚や子供を視野に入れるなら、マトモな人と恋愛するのがベターであるはずだけど、恋愛感情として見られない
「すぐ泣く」「連絡をくれない」「キープしてくる」など、振り回してくる男性=クソメンといるのは楽しい
WHY? →「受け身」すぎるから
クソメンは問題を提供してくる→問題解決に向けて脳が興奮し、自動的に気分が高揚する
マトモな人は問題を提供してこない→何も起きないため、気分が高揚することもない
どうすべき? →「受け身」をやめ、相手の反応や感情を引き出す
→それでもダメなら、別の人を探す
「マトモ=面白くない」という方程式に囚われるのではなく、相手の個性をちゃんと知る姿勢が必要
【まとめ】
この本読んでて刺さりまくった箇所が多すぎて、びっくりしました。
「ああああその思考私もよくする!」「こう考えればいいのかうわー」とか同意したり感心したり、久々に感情を揺らされた気がします。
最後のコラム「P.216~217 どうしてズバッと言わないんですか?」の答えとして、「P.217 自分の解釈を押し付けたり、相手の話を要約したり。その裏には「マウンティングした欲望」がある」と回答されているのを読んで、納得しました。
友達に恋愛相談するときって、プライドのせいか、全部話すことって難しいですよね。友達も、限られた情報の中で優しくアドバイスしてくれるのですが、しっくりこないことも。相談って、信頼関係もですが、相手への負担を考えると難しいですよね。
あと、思ってくれているのは分かっているのに、「やめときなよ」とか言われると逆にムキになってしまったりとか。
だからこそ、丁寧に、相談者の気持ちを考えているこの本のアドバイスは、スッと心に入ってきたような気がします。
最後に、「P.217 たとえ状況は変わっていなくても、自分が何に悩んでいたのかがクリアになれば、実は悩みごとって9割くらいは解決しちゃうような気がします」という記述を読んで。
悩んでいるときって、どうすればいいか、に目を向けがちですが、実際は、現在地を知ることが大切なんだな、と改めて思いました。「自分が悪いんだ」と責めるのではなく、「なぜそうなるのか?」をぽやぽや考えていきたいと思います。
というか本当に、恋愛下手な私には、グラデーション思考は目からウロコでした。こういった思い込みから、少しずつ解放されていきたいです。やっぱり、本を読むのって、いいですよね。
【今回の顔見知り本】
※顔見知り本とは…ハブ本の中でちらっと紹介されている本。タイトルだけは知っている。だけど中身は知らない。そんな本を指す造語です。いつか「知り合い」本になるように、ここにリストアップしています。
今回の顔見知り本は特にありません。
代わりにちょっと気になっている本を。